私とGWの50年
5月連休、ゴールデンウィーク。
50年振り返ってみても、特に楽しかったことなんてないかも。
小学生の頃は単純に学校の休みが多くて嬉しかったのかな。早起きしなくていいとか、学校までの長い道のりを歩かなくてもいいとか。
そもそも学生は連休じゃないし。
社会人になっても、これといって思い出はない。
どこに行っても混んでるだろうなとか、旅行に行ってみたいけど高いなとか、思ってるだけで行動しない私らしい。
子供を持ってから、なんとなく連休を意識するようになった。
自分に何も思い出がないのは、どこにも連れてってもらえなかったからかもしれないと思った。
自分の子供にも同じような思いをさせたらかわいそうなのかなと思った。
仕事柄、世で言われるような10連休とかは無理だったけど、休みならどこか行かなきゃと思ってた。
自分の心の穴埋めもあったのかもね。
一番楽しかったなと思い出すのは、人でごった返す東京へわざわざ行った時。
ホテルに泊まって、買物して、美味しいものを食べて、子供は楽しくなかったかもしれないけど、私はすごく満足した。自分がたくさんの人の中の1人になってる感覚があって、自由になった気がした。
誰も私のことなんて知らないし、私が何をして何を着ていても全く興味ない。
こんな自由を感じたのは生まれて初めてだったかもしれない。
今、当時と同じことをしても、楽しいだろうか。
満たされないかもしれないなと思う。
人生、その時に合った幸せの感じ方ってあるのだろう。
今の私にとって、ゴールデンウィークは別世界の話。ニュースで混雑する空港や駅を見て、連休という行事をする人がいるんだなという感じ。
目の前で時だけが流れている。